思うまま
おもうまま
副詞名詞形容動詞
標準
as one wishes
文例 · 用例
数学の宿題も午前の中に片付けたれば午後半日は思うまま遊ぶべしと定まれば昼飯待遠し。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
子供の中の一人で音楽好きの男の子があるのを幸いに、これを作曲家に仕立てて、優劣は別としても兎に角、自分の胸から出るものを思うまま表現できる人間を一人作り度いと骨折っているのである。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
多数の学者ことに教育者の側から見れば不都合な点も多くあるかもしれないし、自分でも十分に意を尽さぬために誤解を生じはせぬかと思う点もあるが、ともかくも思うままを誌して大方の叱正を待つのである。
— 寺田寅彦 『物理学実験の教授について』 青空文庫
思うままを備忘までに書いてみた、名前を挙げた画家達に礼を失するような事がありはしないかと思うが、素人の妄言として寛容を祈る。
— 寺田寅彦 『二科会その他』 青空文庫
科学者自身が、もしもかなりな資産家であって、そうして自分で思うままの設備を具えた個人研究所を建てて、その中で純粋な自然科学的研究に没頭するという場合は、おそらく比較的に一番広い自由を享有し得るであろう。
— 寺田寅彦 『学問の自由』 青空文庫
――しあわせなことに汽車がブルガリア領に入れば商人は伊太利人の武士気質に禍いされなくて思うままに我意を通すことができるのです。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
しかし、大隊の炊事場では、準備にかえろうともせず、四五人の兵卒が、自分の思うままのことを話しあっていた。
— 黒島伝治 『橇』 青空文庫
近松少佐は思うままにすべての部下を威嚇した。
— 黒島伝治 『橇』 青空文庫