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建て増し

たてまし
名詞
1
標準
文例 · 用例
後に買った大久保の家に、書斎を新しく建て増しする時、一切の設計や事務を妻に一任して、自分は全く無頓着で居たが、それでも妻が時々相談を持ちかけると、『もう、あの家よろしいの時、あなた言いましょう。
室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 小泉八雲の家庭生活 青空文庫
新しく建て増した柱立てのまま、筵がこいにしたのもあり、足場を組んだ処があり、材木を積んだ納屋もある。
泉鏡花 眉かくしの霊 青空文庫
三年と五年の中にはめきめきと身上を仕出しまして、家は建て増します、座敷は拵えます、通庭の両方には入込でお客が一杯という勢、とうとう蔵の二|戸前も拵えて、初はほんのもう屋台店で渋茶を汲出しておりましたのが俄分限。
泉鏡花 政談十二社 青空文庫
古い母屋の角に不承々々に建て増したらしい洋館の棟が見える。
岡本かの子 豆腐買い 青空文庫
一体昔の大名の別邸を取払った幾分の造作が残ったのに、件の洋風の室数を建て増したもので、桃色の窓懸を半ば絞った玄関|傍の応接所から、金々として綺羅びやかな飾附の、呼鈴、巻莨入、灰皿、額縁などが洩れて見える――あたかもその前にわざと鄙めいた誂で。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
新しい倉庫の建て増しまでおさせになって、それへは法皇がこの宮へ無数に御分配になった貴重品の今まで六条院にあったのを移してお蔵わせになった。
鈴虫 源氏物語 青空文庫
是は近頃になつて建て増した西洋作りで、内部の装飾其他の大部分は、代助の意匠に本づいて、専門家へ注文して出来上つたものである。
夏目漱石 それから 青空文庫
これは近頃になって建て増した西洋作りで、内部の装飾その他の大部分は、代助の意匠に本づいて、専門家へ注文して出来上ったものである。
夏目漱石 それから 青空文庫