雨露
うろ異読 あめつゆ
名詞頻度ランク #39456 · 青空 251 例
標準
rain and dew
文例 · 用例
しかし、それもまた乙姫の尊嚴を維持するために作られたもので、雨露を防ぐためのものではありません。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
雨露を凌ぐ菰の小屋さえ建てて呉れた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
薄い煙に包まれて、茶は沸いていそうだけれど、葦簀張がぼんやりして、かかる天気に、何事ぞ、雨露に朽ちたりな。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
雨露|凌ぐ軒はまだしも、堂|社の縁の下、石材や、材木と一所にのたっている宿なし同然な身の上だで、御挨拶も手続も何も出来ねえですで、そこでもって直訴だでね、生命がけで願えてえだな。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
乘組の人員は、五人が定員で、車内には機械室の外に、二個の區劃が設けられ、一方は雨露を凌ぐが爲めに厚さ玻璃板を以て奇麗に蔽はれ、床上には絨壇を敷くもよし、毛布位いで濟ますもよし、其處は乘組人の御勝手次第、他の區劃は彈藥や飮料や鑵詰や乾肉や其他旅行中の必要品を貯へて置く處で、固定旅櫃の形をなして居る。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
――見ましたがね、この塔婆は、随分雨露に曝されたと見えて、半分に折れていました。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
……いかにや、年ふる雨露に、彩色のかすかになったのが、木地の胡粉を、かえってゆかしく顕わして、萌黄に群青の影を添え、葉をかさねて、白緑碧藍の花をいだく。
— 泉鏡花 『七宝の柱』 青空文庫
) 宗吉は学資もなしに、無鉄砲に国を出て、行処のなさに、その頃、ある一団の、取留めのない不体裁なその日ぐらしの人たちの世話になって、辛うじて雨露を凌いでいた。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫
作例 · 標準
例句