赤電
あかでん
名詞
標準
last train (of the day)
文例 · 用例
ほんのりと一重桜、カランと吾妻下駄を、赤電車の過ぎた線路に遠慮なく響かすと、はっと留楠木の薫して、朧を透した霞の姿、夜目にも褄を咲せたのは、稲葉家のお孝であった。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
ところで二三日前の晩にやはり僕達と遅くまでバーを歩いてて赤電車に乗って帰り、其処を通りながらその電灯が気になるので、それを見い見い歩いて往って其の下へ往ったところで、電灯の笠が針金の網の中でちょうど地球儀がまわるようにくるくるとまわったそうです。
— 田中貢太郎 『提灯』 青空文庫
おまけに、帰りは夜更けて、赤電車で、日本橋一丁目で降りて、野良犬やバタ屋が芥箱をあさっているほかに人通りもなく、しーんと静まりかえった中にただ魚のはらわたの生臭い臭気が漂うている黒門市場をとぼとぼうなだれて行くのだが、雪の日などさすがに辛かった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
ところで二三日前の晩にやはり僕達と遅くまでバーを歩いてて赤電車に乗つて帰つて其所を通りながら、その電燈が気になるのでそれを見い見い歩いて行つてその下へ行つたところで、電燈の笠が針金の網の中でちやうど地球儀がまはるやうにくるくるとまはつたさうです。
— 田中貢太郎 『提燈』 青空文庫
夜更けて赤電車で帰った。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
赤電車での帰り、帯の間に手を差し込んで、思案を重ねた。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
高志は、通りの赤電話を指さし、おれはレコードを見てる、といった。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
母親というのはそういうものなのだろうが、風邪をひいていないか、ケガをしていないか、ちゃんと宿題をやっているか、あしたの夕食はなにを食べたいか……などといっているうちに、売店で両替した十枚の十円玉は、すべて赤電話にのみこまれてしまった。
— 第2章 メリーゴーラウンド、1967年 『45回転の夏』 青空文庫
作例 · 標準
市場分析によると需要が増加している。
企業の成長戦略は多方面に及ぶ。
経済指標は好調な傾向を示している。
取引先との関係構築が重要である。
ウィキペディア曖昧さ回避
赤電(あかでん) 西武鉄道の旧型車の通称。「赤電 (西武)」(西武鉄道の子会社、伊豆箱根鉄道・近江鉄道にも赤電は存在した) 京成電鉄の初期の地下鉄対応車両の通称。「赤電 (京成)」 常磐線上野駅発着の中距離電車(415系など)に対するかつての通称。つくば万博開催に合わせ、1985年までに白系統の塗装に変更された。 遠州鉄道の電車および鉄道線の通称。 名古屋鉄道の岐阜県内の4路線(岐阜市内線、揖斐線、美濃町線および田神線)の車両の通称。これら4路線は2005年に廃止されている。 赤い委託公衆電話(赤電話)のこと。 「赤電車」の略で(都電の)終電のこと。終電#「赤電車」と「赤バス」を参照。
関連項目
出典: 赤電 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0