頑
がん
名詞
標準
文例 · 用例
この日中を通つてゐる巨重の逞ましい機械をみよ黝鐵の油ぎつたものすごい頑固な巨體だ地面をどつしりと壓へつける巨きな集團の動力機械だ。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
彼等の頭脳が古く頑冥な為であろうか。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
クラシズムの表現が欲するものは、何よりも骨骼のがっしりした、重量と安定のある、数学的|頑固を持った、言わば「物に動ぜぬ直立不動の精神」である。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
そして反動から、より頑強な心を持った、神経の太々しい、大胆無法な勇気をもった、真の英雄的なものに憧憬している。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
しかしそれでゐて何か或る頑丈な逞しい姿勢の影に、微かな虫声に似た優しいセンチメントを感じさせる。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
しかしそれではあまり体面に関するので、夫人が是非フロックコートを新調するようにすすめたが、頑として中々きかない。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
私の中の最も微妙な本能は、頑として彼の詩人でないことを、したがつて彼の作品の不滿であることを主張した。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
頑固な年寄りの伯父を持つたやうで、僕は甚だ迷惑するが、かういふ所にも、彼は自分の性癖や趣味を押しつけねば氣がすまないのだ。
— 萩原朔太郎 『田端に居た頃』 青空文庫