槍刀
やりかたな
名詞
標準
文例 · 用例
たしかにこれはご宝蔵お二ノ倉の槍刀剣お手入れ役承っておる中山数馬という男じゃ」 身分身もとはわかったのです。
— 毒を抱く女 『右門捕物帖』 青空文庫
たとひ先祖伝来とは申せ、鎧兜槍刀のたぐひとは違うて、所詮は皿小鉢ぢや。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
謙信はこれをみてとり、その旗本を鶴翼の陣、即ち横にひろがる隊形に展開して、八幡原の信玄の旗本めがけて槍刀を揮って突撃した。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
殊に一揆は代官所を襲って得た処の鳥銃槍刀の武器を多く手に収めて居る。
— 菊池寛 『島原の乱』 青空文庫
東陲の武夫皆弓槍刀銃を嗜まざるなし、これ地理風質の異るに依るのみ。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
これら浪人となった者は、本来|概ね生れながら、世禄に衣食しておった者であるから、弓箭槍刀を取って戦うことは知っているけれども、耜鋤算盤を取って自活することは出来難い者である。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
今は主君と先祖の恩恵にて飽食暖衣し、妻子に驕り家人を責つかい、栄耀にくらし、槍刀はさびも拭わず、具足は土用干に一度見るばかり。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
相手は槍刀奉行のむすめで、いちど他へ嫁して不縁になった女だった。
— 山本周五郎 『葦』 青空文庫