只ならない
ただならない
形容詞
標準
unusual
文例 · 用例
平穏無事です」 が、翌土曜日の朝、昨夜を突破していて呉れたら、もう占めたものだが――と、不安に駆られていた女主人セレスティンは、三階から駈け降りて来た給仕人ポウルの只ならない様子にぎょっとして、玄関わきの帳場を飛び出した。
— 牧逸馬 『ロウモン街の自殺ホテル』 青空文庫
捜査課ががら空きで、署内の動きの只ならないのを見て取って、新聞記者は直ぐニュウスを嗅ぎつけて集まって来る。
— 牧逸馬 『アリゾナの女虎』 青空文庫
すでにその権まくからして只ならないものがある。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
六「あれッ」 お菊のただならない叫び声を聞き付けて、十太夫が台所へ出て来た時には、高麗皿の一枚が砕けていた。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
その様子がただならないようにみえたので、平助は素知らぬ顔をして再び眠ってしまったが、その夜半にかの盲人がそっと這い起きて来て、自分の寝ている上に乗りかかって、かの針のようなものを左の眼に突き透すとみて、夢が醒めた。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
で、また眠りかけようとしていると、ただならない跫音が廊下を走って階段に上下した。
— 海のモザイク 『踊る地平線』 青空文庫
その前で、夜の二時頃、ただならない気勢でぴたぴた素足のまま起きて来たさよに、彼女の母が、「さよちゃん、お父様と私と、何方が間違っているかよく聞いておくれ。
— 宮本百合子 『心の河』 青空文庫
今日の地平線には、風雲ただならない雲の動きが感じられる。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の表情を見て、只ならない事態が起きたことを直感した。
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真夜中に響き渡った悲鳴は、只ならない恐怖を感じさせるものだった。
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二人の間に流れる只ならない空気に、周囲は口を閉ざした。
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標準
incomparable
作例 · 標準
彼のピアノ演奏には、只ならない才能の煌めきが感じられる。
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あの二人の絆は、幼少期からの経験に裏打ちされた只ならないものだ。
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彼女の美しさは、街を歩く誰もが振り返るほど只ならなかった。
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