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新秋

しんしゅう
名詞
1
標準
文例 · 用例
この夏もお互に旅先や何かで久しく顏を合せなかつた二人、さて新秋になると、向うは熱海で勉強して大に強くなつたと自|信を持ち、僕は僕で名人|决定|戰の觀戰記を書き棋力に相當加ふるものありとうぬ惚れて、共に張り切つてゐるのだからたまらない。
―將棋いろいろ― 下手の横好き 青空文庫
荷香晩夏に銷し、菊氣新秋に入るといへる菊氣はそれである。
幸田露伴 努力論 青空文庫
「荷香晩夏に消え、菊気新秋に入る」といえる菊気はそれである。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
斯うしていつしか新秋を迎える頃となった。
鷹野つぎ 草藪 青空文庫
夕方の途上で泊客を見たら、何と綺麗だつたらう、新秋、二人相携へて箱根へゆく、――そして彼等の会話、――冷たいわねえ、いゝ時候ですわね――モチ、私の白日夢の一片である、ハ、ハ、ハ。
種田山頭火 行乞記 青空文庫
新秋清涼の気がどことなくたゞようてゐる。
山口 行乞記 青空文庫
・いつしよにくりやへとびこんだは蛙の子・ゆふざればトマト畑でトマトを味ふ・さびしうなつてトマトをもぐや澄んだ空・煙ひろがるゆふべの山はうごかない 八月廿七日晴朗、新秋清涼の気天地に満つ、身辺整理、心境平安、澄んで沈むのか、沈んで澄むのか、とにかく落ちついた。
仙崎 行乞記 青空文庫
八月十八日 新秋清明。
種田山頭火 其中日記 青空文庫