幻辞.com

御歯黒蜻蛉

おはぐろとんぼ異読 オハグロトンボ
名詞
1
標準
Calopteryx atrata (species of damselfly)
文例 · 用例
御歯黒蜻蛉が、鉄漿つけた女房の、微な夢の影らしく、ひらひらと一つ、葉ばかりの燕子花を伝って飛ぶのが、このあたりの御殿女中の逍遥した昔の幻を、寂しく描いて、都を出た日、遠く来た旅を思わせる。
泉鏡花 伯爵の釵 青空文庫
御歯黒蜻蛉が、鉄漿つけた女房の、微な夢の影らしく、ひら/\と一つ、葉ばかりの燕子花を伝つて飛ぶのが、此のあたり御殿女中の逍遙した昔の幻を、寂しく描いて、都を出た日、遠く来た旅を思はせる。
泉鏡花 伯爵の釵 青空文庫
おはぐろとんぼ、黒とんぼ。
泉鏡花 縷紅新草 青空文庫
11越中富山の薬売りおはぐろとんぼがついとでて白いカウモリ傘の柄にとまりまた日まわりの葉にとまりついととんではまたもどる。
絵入り小唄集 どんたく 青空文庫
――おはぐろとんぼがたくさんお寺の生垣をくゞりぬけてくる、草の葉にとまつて、しづかにしづかに翅をひろげたりたゝんだりする、――こゝは一坪にも足らない空地であるが、悪童の出入を禁じ雑草の茂るまゝにしてある、私の花園だ、そしてとんぼやてふてふの極楽である。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
――うらからおはぐろとんぼがひよろ/\通りぬけてはゆく。
種田山頭火 松山日記 青空文庫
八月十四日(日曜) 水田の多いせいか、おはぐろとんぼが多い、非常に沢山居る。
一九二一年(大正十年) 日記 青空文庫
柿の黄色い朽葉の上に、緑銀色の強い胴と、黒い、しょうしゃたる羽根を持ったおはぐろとんぼが、一つ一つ息をつく間を置いて羽根を拡げたりすぼめたりして居る。
一九二一年(大正十年) 日記 青空文庫
作例 · 標準
例句