長流
ちょうりゅう
名詞
標準
文例 · 用例
丁度その頃|一竿を手にして長流に対する味を覚えてから一年かそこらであったので、毎日のように中川べりへ出かけた。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
城は、摂津の国|東成郡に属し、東に大和、西に摂津、南に和泉、北に山城を控えて、畿甸の中央にあり、大和川の長流東より来り、淀の大江|亦北より来って相合して、天満川の会流となりて、城北を廻りて、西南は瀬戸内海に臨んで、まことに天下の形勝である。
— 菊池寛 『大阪夏之陣』 青空文庫
当時、大坂に下河辺長流、釈契沖のやうな古典古語に通じた篤学の人々があつて、はやくも光圀の物色するところとなつた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
長流、契沖についで現はれた専門の国学者に荷田春満がある。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
そうして爆音勇ましくアタマ飛行場を離陸すると、無限の時空を一気に翔破しつつ、諸君の眼下に横たわる雄大、荘厳を極めた万有進化の大長流を六億年ほど逆航するのだ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
高野岩三郎氏が死去されたのちNHKの会長となった古垣鉄郎氏は、英語もフランス語も達者であろうし、行儀がいいことが必要な時と場合の分別もあり、貴族院議員だったし、文化人であろうけれども、NHKは、新会長によって会長流民主化におかれざるを得ない。
— 宮本百合子 『「委員会」のうつりかわり』 青空文庫
然り、彼が一世を空うするの覇気と、彼が旗下に投ぜる木曾の健児とは、実に、木曾川の長流と木曾山脈の絶嶺とに擁せられたる、此二十里の大峡谷に養はれし也。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
伊予第一の長流肱川は丁度香魚狩り時季であつた。
— 河東碧梧桐 『南予枇杷行』 青空文庫