天面
てんめん
名詞
標準
upper surface
文例 · 用例
だが、その正体が見えたとき、彼は震え上がって後じさり、天面を汚し側面に糸を引いて滴り落ちる黒い汚れを立ち止まって調べようともしなかった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『チャールズ・デクスター・ウォードの事件』 青空文庫
やがて姿を露わにした暗闇への開口部からは不健康なガスが漏れだしており、松明が瞬間的に弱ったためにぼんやりとした明るさで照らされた、石造りの天面を一瞥することしか叶いませんでした。
— THE ALCHEMIST 『錬金術師』 青空文庫
その直ぐそとに小径がついていて、落葉を踏みしだいた靴のあとが、てんめんとして去るに忍びない独逸製児島高徳の胸中と、私たちのような無責任な旅行者のものずきとを語っている。
— 虹を渡る日 『踊る地平線』 青空文庫
ぞっと寒いものを背すじに這わせて、蒸暑い体を冷たい土に寝せていると、ホホホと女が笑う、男が笑う、そして低くなり高くなり、淫らな声がてんめんと耳をこそぐって来る。
— 吉川英治 『銀河まつり』 青空文庫
宋江は居るに苦しく帰るに帰れず、ただ理性と凡情と、そして瞋恚の炎に、てんめんたるまま、妖しき老猫と美猫の魔力に、現をなぶられているのみだった。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
凡人弦之丞、愚痴はてんめんでござる。
— 剣山の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
作例 · 標準
箱の天面に商品情報が記載されている。
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この机の天面は傷がつきにくい素材でできている。
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天面に水をこぼしてしまい、すぐに拭き取った。
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