亜節
あせつ
名詞
標準
subsection
文例 · 用例
が、近頃は格別あせつて書かうとも思はず、無理に書いたところでいいものが書けようとも思つてゐない。
— 南部修太郎 『自分のこと』 青空文庫
さう云ふ中で、人知れずあせつたりぐれたりしながら、東へ走り西へ飛ぶ。
— 南部修太郎 『探偵小説の魅力』 青空文庫
私は泥にうつぶして、いまこそおいおい聲をたてて泣かう泣かうとあせつたけれど、あはれ、一滴の涙も出なかつた。
— 太宰治 『逆行』 青空文庫
」 と坂上の呼吸はあせつた……「親が大病だか、友だちが急病だか、知れたもんですか。
— 泉鏡太郎 『三人の盲の話』 青空文庫
松村は追々時間が経過して行くことをあせつた。
— 平出修 『瘢痕』 青空文庫
一人ぽつちの幕の中で、俺はこの女を引きいれて、限りない欝憂から逃れたいとあせつて居たときでも俺はある大切なもの、唯一なものを、まだ彼に慝して居たのではないか。
— 平出修 『瘢痕』 青空文庫
何度も斬りつけようとあせつたが、武士は刀をどうしても抜けなかつた。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
宗右衛門は、一時は自分から進んで難かしい経典などに親しみ、早く何事かを探り当て、どうにかして救はれようとあせつた。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
作例 · 標準
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