生まれてこの方
うまれてこのかた
表現副詞
標準
since one was born
文例 · 用例
まったくの話が、生まれてこの方、こんなにきれいに剥かれたのは、初めてのこったねえ。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
」だがチチコフは、そんな薄栗毛の牝馬にも、フウォストゥイリョフとかにも、生まれてこの方ついぞお目にかかったことがなかった。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
そう言う連中は、いつも同じ席を占め、いつも同じ恰好をしているから、殆んど家具のように見做されて、こういう手合いは生まれてこの方、一口も物を言った例しもないように思われるが、女中部屋か物置へでも行って見ようものなら――それこそ豈図らんやだ!
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
しまいにはずっと離れて入口の扉の傍に立っていた、生まれてこの方一度も笑ったことがなく、今の先き人民に向って拳骨を振りまわしたばかりの巡査までが、永久不変の反射の法則に従って一種の微笑を顔にうかべるが、その微笑は寧ろ、強い嗅煙草でも吸いこんで正に嚏みをしそうになった人の顔によく似ている。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
」 検事は首うなだれたまま、『いや、生まれてこの方、こんな酷いことを言われたことはありませんよ……』と言った。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
「あなたがあいつらの顔を、ひと目でも御覧なされたらなあ、ほんとに生まれてこの方、洗礼を受けてこの方、あんな気味の悪い顔は見たことがありましねえだよ。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 前篇』 青空文庫
わたしは生まれてこの方、この男くらい憎いと思った人間はほかに一人もない、どうかすると矢も楯もたまらないようなことがある。
— ЗАПИСКИ ИЗ ПОДПОЛЬЯ 『地下生活者の手記』 青空文庫
わたしひとりだけのことをいわしていただけば、わたしはただ生まれてこの方ずっと始終、諸君が半分までも徹底させる勇気のなかったことを、極端にまで徹底させただけなのである。
— ЗАПИСКИ ИЗ ПОДПОЛЬЯ 『地下生活者の手記』 青空文庫
作例 · 標準
例句