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横向け

よこむけ
名詞
1
標準
文例 · 用例
ガルスワーシーは東洋人の黒いひたむきな四ツの瞳の鋭い視線をいくらか気弱くそらそうとするように室の中央に在る小さな茶テーブルの向う側の低い椅子に腰かけて少しもの憂げなこごみ加減の長身を横向けにした。
岡本かの子 ガルスワーシーの家 青空文庫
その顔を横向けたまま、次郎はふるえる声で言った。
織田作之助 わが町 青空文庫
弱るじゃありませんか、婆さんがね、けだるそうに腰を伸ばして、耳を、私の顔の傍へ横向けに差しつけたんです。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
小児を歩行かせるには路が悪いから、見得張らない人だ、またおんぶをして、宿の植込の中から、斜っかいに私の前二階を覗いて、背中の小児に言わせるように、前髪を横向けにして、(お出掛けなさいませんか。
泉鏡花 沼夫人 青空文庫
またそれ以下の人たちのことは、忍耐力の強さ、月日の長さ短さによって、それ相応に好意的な返事をするのだね」 と源氏が言っている間、顔を横向けていた玉鬘の側面が美しく見えた。
胡蝶 源氏物語 青空文庫
呼んでおいででございます……」 お京、ふっと声を切り、顔を横向け広太郎を見た。
国枝史郎 剣侠受難 青空文庫
医師の検査によると、女は束髪に結った面長の美人で、身体はうつぶしになり、顔を横向けてたおれて居たが、右側の背部の肩胛骨の下の所を衣服の上から刺されて、出血のために絶命したものらしかった。
小酒井不木 呪われの家 青空文庫
瞬きをして顔を横向けた。
豊島与志雄 反抗 青空文庫