銅粉
どうふん
名詞
標準
文例 · 用例
それでなくても、現在これでも見るとおりに、算哲は遺言書を認め終ると、その上に、古風な軍令状用の銅粉を撒いたのだった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
一つの容器に稀硫酸と他に目的とする銅粉をいれた液體の中に、二つの金屬板をたてて極板とし、これに電氣の兩極をつなぐ。
— 徳永直 『光をかかぐる人々』 青空文庫
すると一方の極から一方の極へ電氣が流れてゆく作用で、分解した銅粉は一方の極板に附着する。
— 徳永直 『光をかかぐる人々』 青空文庫
昌造もまた同じ長崎に住んで、とにかく友人ではあつただらう圭齋のその實驗をまるで知らなかつたとも思へないが、グウテンベルグ流の「手鑄込み器」だけに奪はれてゐる思考が、電氣分解によつて銅粉を密着させ、父型から母型に交互にうつしとるといふ字母製法までに到るのは無理であつたらうか。
— 徳永直 『光をかかぐる人々』 青空文庫