一人勝手
ひとりかって
形容動詞
標準
(very) selfish
文例 · 用例
それでなくッてさいこの風体なんですもの、懐手でぬッと入りゃ、真昼中でもねえ先生、気の弱い田舎なんざ、一人勝手から抜出して総鎮守の角の交番へ届けに行こうというんでしょう。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
これはなかば、彼が競争者たる林田英三に対する紳士的礼儀で、自身は、少くとも私が再び死体の所に来るまでは充分に、死体を観察することが出来た筈だから、おくれて来た林田に、一人勝手に死体を調べさせようという気もちだつたに相違ない。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
梶はホテルの者だろうと思って黙っていると、肥満した赧顔の男が一人勝手に這入って来た。
— 横光利一 『罌粟の中』 青空文庫
このときも久左衛門は、後のもつれを明察して、誰より真先きに、一人勝手に百円を納めた。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
こんな僕だから思いはいっぱいだけど、自分一人勝手のわがままはいいたくない。
— 坂口安吾 『青鬼の褌を洗う女』 青空文庫
しかしボオトは少くとも四、五人の人数を要する上に、一度|櫂を揃えて漕出せば、疲れたからとて一人勝手に止める訳には行かないので、横着で我儘な連中は、ずっと気楽で旧式な荷足舟の方を選んだ。
— 永井荷風 『夏の町』 青空文庫
その時の保子の態度に、一人勝手な推察を逞うしたことが、我ながら馬鹿々々しかった。
— 豊島与志雄 『反抗』 青空文庫
これ等のことを今更に告げて見たところで、それをどうしようとも思はぬらしく「何ものも無きに似たれどもすべてのものを持てり」といふやうな句をただ聞かせるだけで、一人勝手に生きて居る夫、象牙の塔で夢みながら、見えもしない人生を俯瞰した積りで生きて居る夫、その夫を妻が頼み少く思ふことは是非ない事である。
— 或は病める薔薇 『田園の憂欝』 青空文庫
作例 · 標準
彼は自分の都合を優先して、一人勝手な行動ばかりする。
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もうその一人勝手なやり方には付き合いきれないよ!
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子供が親の言うことを聞かず、一人勝手になってしまうのは困る。
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