火箸
ひばし
名詞
標準
long metal chopsticks (for handling charcoal, esp. in a brazier)
文例 · 用例
ブリキを火箸でたたくような音が、こういうリズムで、アレグレットのテンポで、単調に繰返される。
— 寺田寅彦 『病院風景』 青空文庫
市街は、焼火箸が降るような暑さだ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
すばしっこい火箸のような、痩せッこつの七五郎が、板の橋を渡って公会堂に様子をさぐりに、ぴょん/\はねとんで行った。
— 黒島傳治 『土鼠と落盤』 青空文庫
) 婦人は炉縁に行燈を引附け、俯向いて鍋の下を燻していたが、振仰ぎ、鉄の火箸を持った手を膝に置いて、(ご苦労でござんす。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
それを買って来て焼け火箸で両方の目玉のまん中に穴を明ける。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
この十蔵が事は貴嬢も知りたもうまじ、かれの片目は奸なる妻が投げ付けし火箸の傷にて盲れ、間もなく妻は狂犬にかまれて亡せぬ。
— 国木田独歩 『おとずれ』 青空文庫
お末は愛せられて居る割合に母を好まなかつたから、時々はこつちからもすねた事をしたり云つたりすると、母は火のやうに怒つて火箸などを取り上げて店先まで逐ひかけて来るやうな事があつた。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
そして家へ帰ると数日間一心不乱に経を唱えたうえ、もうこのくらいなら大丈夫だろうと火箸を焼いて股に当てて見た。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
作例 · 標準
茶道では、炭を扱うための火箸が重要な道具となる。
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熱くなった炭を火箸で掴み、風炉に入れた。
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彼は火箸を巧みに操り、火力を調整していた。
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