切っ先
きっさき異読 ほう
名詞多音語
標準
point (of a sword, etc.)
文例 · 用例
用心深い半七は彼が必死の切っ先に空を突かせて、刃物を十手でたたき落した。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
甘蔗のひと節を短刀のごとく握り持ってその切っ先からかじりついてかみしめると少し青臭い甘い汁が舌にあふれた。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
あるいは確かにそれを切るという気でもなく、ただ無暗に振りまわした切っ先があたかもそれに触れたのかも知れない。
— 岡本綺堂 『馬妖記』 青空文庫
つづいて上がろうとした一人も、手鳶を柄から斜めに切られて、余った切っ先きで小手を傷つけられた。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
小坂部の懐剣は彼の額を斜に突き破って、その切っ先が烏帽子の懸け緒を切り払ったのであった。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
それでも弥兵衛が固く捉えて放さないので采女は焦れて差添えをぬいて邪魔する彼の喉を突こうとしたが、相手が早くも頸を替わしたので、その切っ先は土に深く縫い込まれてしまった。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
「いざ、介錯下されい、御配慮によって、万事心残りなく取り置きました」といいながら、左の腹に静かに匕首の切っ先を含ませた。
— 菊池寛 『恩を返す話』 青空文庫
出刃の切っ先に切られていく骨の一つも、筋の一つも、肉の間に網のごとく走っている白い奇怪な線条も、白く浮き上っている脂肪も、びろびろと胸郭いっぱいに気味悪く広がっている肺も、左肺の下から覗いている真っ赤な桃の実のごとき心の臓も、ターヘルアナトミアの絵図と、一分一点の違いもなかった。
— 菊池寛 『蘭学事始』 青空文庫
作例 · 標準
居合の達人が刀を抜くと、切っ先が月の光を鋭く反射した。
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鉛筆の切っ先が丸くなってしまったので、削り直す必要がある。
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古い万年筆の切っ先は、使い込むほどに書きやすくなるという。
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槍の切っ先を相手に向け、隙を見せない構えを取った。
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標準
pointed verbal attack
作例 · 標準
彼の議論は常に切っ先が鋭く、相手はなかなか反論できない。
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会議では、お互いの意見が切っ先を交えるように激しくぶつかり合った。
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彼女の言葉の切っ先に、場にいた全員が沈黙した。
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批判の切っ先をかわしながら、彼は自らの主張を貫いた。
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