たげ
たげ
接尾辞形容動詞
標準
looking as if one wants to ...
文例 · 用例
自棄のない詩は神の詩か凡人の詩かそのどつちかと僕が決めたげます
— 中原中也 『(テンピにかけて)』 青空文庫
さういへば、ニコニコの底に、なんだかひどく悲しさうな色があつたのだが、また、何か云ひたげで遂に云はずじまひであつたが、人の悪口を云つてはならぬものとばかりに、相変らずの気持であつたのだらうと、幾分不憫でもあつた。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
太宰は瞬間まったくの小児のような泣きべそを掻いたが、すぐ、どす黒い唇を引きしめて、傲然と頭をもたげた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
そうしてなんとなく空虚と倦怠を感じると同時に妙な精神の不安が頭をもたげて来る。
— 寺田寅彦 『春六題』 青空文庫
ううむ、ううむ、と大袈裟に唸りながら、めちや苦茶に鎌を振りまはして、時々、あいたたたた、などと聞えよがしの悲鳴を擧げ、ただもう自分がこのやうに苦心慘憺してゐるといふところを兎に見てもらひたげの樣子で、縱横無盡に荒れ狂ふ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
ひところ世界中に流行したアメリカ映畫、あれには、こんな所謂「純眞」な雄や雌がたくさん出て來て、皮膚感觸をもてあまして擽つたげにちよこまか、バネ仕掛けの如く動きまはつてゐた。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
敵に對してこの無數の毒蛇は、素早く一樣に鎌首をもたげ、しゆつしゆつと氣味惡い音を立てて手向ふ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
お爺さんの胸中に眠らされてゐた何物かが、この時はじめて頭をもたげたやうにも見えるが、しかし、それは何であるか、筆者(太宰)にもわからない。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
作例 · 標準
子供が欲しそうにお菓子を眺めている。「ちょうだい」とたげに言いたげな顔をしていた。
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