貸し本
かしほん
名詞
標準
文例 · 用例
昼は邸の裏の池に鉄網を張って飼ってある家鴨や家鶏を弄ったり、貸し本を読んだりして、ごろごろしていたが、それにも倦んで来ると、お庄をいびったり、揶揄ったりした。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
それ、あのよく貸し本屋が持つて来たぢやありませんか。
— 折口信夫 『鏡花との一夕』 青空文庫
さすれば、あの日清戦争時期は、貸し本などを耽読せられた時代で、さう言へばその頃なら、まだ私装本を頭より高く、恰も見越し入道を背負うたやうな恰好で、雑書読みの居る家を何日目かに訪ひ寄つた時代であつたことだ。
— 折口信夫 『鏡花との一夕』 青空文庫