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花弁

かべん
名詞頻度ランク #34126 · 青空 550
1
標準
petal
文例 · 用例
やがて茎の頂上にむくむくと一つの団塊が盛り上がったと思うとまたたくまにその頭がばらばらに破れて数十の花弁が花火のように放散した。
寺田寅彦 春六題 青空文庫
美しいのはその花弁だ。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
何があんな花弁を作り、何があんな蕋を作つてゐるのか、俺は毛根の吸ひあげる水晶のやうな液が、静かな行列を作つて、維管束のなかを夢のやうにあがつてゆくのが見えるやうだ。
梶井基次郎 桜の樹の下には 青空文庫
つつじはもうすっかり散ったあとであったが、ほんの少しばかりところどころに茶褐色に枯れちぢれた花弁のなごりがくっついていたことと、初夏の日ざしがボーイのまっ白な給仕服に照り輝き、それがなんとも言えないはかない空虚な絶望的なものの象徴のように感ぜられたことを思い出すのである。
寺田寅彦 B教授の死 青空文庫
もしも花が緑にならなければならない道理のある場合ならば、花弁の中に自然に葉緑ができてしかるべきではあるまいか。
寺田寅彦 神田を散歩して 青空文庫
四月も末近く、紫木蓮の花弁の居住いが何となくだらしがなくなると同時にはじめ目立たなかった青葉の方が次第に威勢がよくなって来るとその隣の赤椿の朝々の落花の数が多くなり、蘇枋の花房の枝の先に若葉がちょぼちょぼと散点して見え出す。
寺田寅彦 五月の唯物観 青空文庫
理由のない不安と憂鬱の雰囲気のようなものが菖蒲や牡丹の花弁から醸され、鯉幟の翻る青葉の空に流れたなびくような気がしたものである。
寺田寅彦 五月の唯物観 青空文庫
桃色|珊瑚ででも彫刻したようで、しかもそれよりももっと潤沢と生気のある多肉性の花弁、その中に王冠の形をした環状の台座のようなものがあり、周囲には純白で波形に屈曲した雄蕊が乱立している。
寺田寅彦 高原 青空文庫
作例 · 標準
桜の花弁が風に舞い、まるでピンクの雪のようだった。
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この花の鮮やかな花弁は、見る者の心を奪う。
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拾った花弁を水面に浮かべて遊んだ。
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庭に散った花弁を掃除するのが、春の終わりの合図だ。
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