陽明
ようめい
名詞
標準
文例 · 用例
孔子にしろ、王陽明にしろ、いずれも、この飽くまで生き抜く力、人間以上の力があるのに気付いています。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
武田信玄が曾我五郎の生れ代りなどとは余り作意が奇抜で寧ろ滑稽だが、宋の蘇東坡は戒禅師の生れ代り、明の王陽明は入定僧の生れ代り、陽明先生の如きは御丁寧にも其入定僧の屍骸に直に対面をされたとさえ伝えられている。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
王陽明(中国の明代の儒学者)の学風は、仏教の禅家の教に似たところがあって、「儒教を遠ざかり仏教に近づくこと程子(中国宋の儒学者)や朱子(中国宋の儒学者、朱子学の創始者)にも過ぎる」と言われたほどの人だが、この人をしてこの様な言葉がある。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
ましてこのような言葉で人を教える者は、象山氏に限らず漢唐(中国、漢・唐の時代)の訓詁家と明清(中国、明・清の時代)の考察家を除いては、周敦頤・程子・朱子・王陽明等皆|説は異なるが、同様な意で言葉を立て訓を垂れて、後生の人が古聖の道を実践体得することを願ったのである。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
明に至って王陽明の学あり。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
陽明の学は陸世儀(中国清の儒学者)の論じたように、若い時に禅宗に従事したため、後になって儒学に「致良知」の一派を立てたが、禅宗臭いところが有るのを免れない。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
陽明学は「所得の真」であることを尚ぶ、それなので禅家の印可証明のように承伝を重んじる。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
故に曰く一以て之を貫くと」とこのように説くときは、故に曰くの辞に照らして、孔子の一以貫之は陽明学の「致良知」に当るように思えてくる。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫