寛々
寛々
名詞
標準
文例 · 用例
」と、じろじろと視めて寛々たり。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
下枝は無念さ遣る方なく、身体を悶えて泣き悲しむを寛々と打見遣り、「今となっては汝の方から随います、財産も渡しますと吐かしても許しはせぬ。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
」 そこで體を突ツ張つて、腕を組み足拍子を取つて、出來るだけえらさうに寛々と歩いて見る。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
初めてつけたこの麻の支那服の著心地のいいことは、実に寛々としてさばさばしている。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
これが、ゆっくりと、寛々と、まるで象がうなずいて、また鼻を退く、そのように、立てた六、七吋ばかりの高さの丸太を、ちょいとやる。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
殿下も白木の壇上の白木のあの卓子に、おん身を、そのお椅子を寛々と進めたもうたことであろう。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
おおまかで如何にも寛々とした無智。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
まあ寛々してお在な」 かくと聞ける直道は余の不意に拍子抜して、喜びも得為ず唖然たるのみ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫