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圧服

あっぷく
名詞
1
標準
文例 · 用例
けれども兎に角私が毎日のやうにする天才気取りといふものに、何時しらず父も母も祖母も圧服された体になつてゐたからだ。
中原中也 その頃の生活 青空文庫
すべてが自分に対する侮蔑に感じられてならない鼈四郎は、どんな手段を採ってもこの夫人を圧服し、自分を認めさそうと決心した。
岡本かの子 食魔 青空文庫
この事実に圧服されて押し流される人たちは、この「因縁果」を恐ろしい、また苛酷なものと思うでしょうが、これを上手に活用して、立派な成績を挙げるものには、実に希望の「因縁果」であり、文明の利器となります。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
そして富岡先生は常に猛烈に常に富岡氏を圧服するに慣れている、その結果として富岡氏が希望し承認し或は飛びつきたい程に望んでいることでも、あの執拗れた焦熬している富岡先生の御機嫌に少しでも触ろうものなら直ぐ一撃のもとに破壊されて了う。
国木田独歩 富岡先生 青空文庫
自分のような身も心も弱い人間は、孟夏を迎うる強烈な自然の力に圧服されてひとりでにこんな心持になるのかと考えた事もある。
寺田寅彦 やもり物語 青空文庫
そして強ひて圧服しようとした。
村山槐多 悪魔の舌 青空文庫
然し彼は将来確かにそれらを制卸し圧服し得たにちがひない。
北原白秋 神童の死 青空文庫
真に自由を愛するものは自由をうばつてゐるものを圧服するやうな敵よりも幾層倍も大きな宇宙観をもて、新しい世界の新しい秩序や調和やすべて自由な新しい生活がそこから始まるだらう。
―3― 小熊秀雄全集 青空文庫