断心
だんしん
名詞
標準
文例 · 用例
……勤めする身の、夏は日向、冬は日陰へ路を譲って、真中を歩行かぬことと、不断心得た女である。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
それには決斷心の乏しい彼の性質も多少手傳つてはゐたと云ふもののそれよりも、彼はまだ妻から放れることの出來ない種々な感じ、全く捨てきれないものを感じてゐたから。
— 横光利一 『悲しみの代價』 青空文庫
決斷心も、理性に劣らず刺※されて、耐へきれない壓迫から逃れる爲めに、思ひもよらぬ手段を唆かした。
— ブロンテイ 『ジエィン・エア』 青空文庫
「飛んだことだつたな、お神さん」「不斷心掛けの良い人ではありませんでしたが、まさか、こんなことにならうとは思ひませんでした」 佛樣を前にしてツケツケとこんなことを言ふ女房です。
— 闇に飛ぶ箭 『錢形平次捕物控』 青空文庫