繖
繖
名詞
標準
文例 · 用例
シモツケの繖形花も肉眼で見たところでは、あの一つ一つの花冠はさっぱりつまらないものであるが、二十倍にして見るとこれも驚くべき立派な花である。
— 寺田寅彦 『高原』 青空文庫
余裕があれば綿繖糸を造るです。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
)(さうだとさ)(蜂雀かが弟なの)(さうだとさ 第一それは女学校だかどこだかの おまへの本にあったんだぜ)(知らないわ) さてもこんどは獅子独活の 月光いろの繖形花から びろうどこがねが一聯隊 青ぞら高く舞ひ立ちます(まあ大きなバッタカップ!
— 宮沢賢治 『春と修羅 第二集』 青空文庫
繖形科の毒草にして、コニインを多量に含み、最初運動神経が痲痺するため、妖術師の星と称される土星の表徴とす。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
時は春の盛りで、雨のふる夕暮れに、彼はいつものように坡を見まわっていると、ひとりの女が上下ともに青い物を着けて、青い繖をいただいて、あとから追って来た。
— 捜神記(六朝) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
かれは大きな蒼い河獺で、その着物や繖と見えたのは青い荷の葉であった。
— 捜神記(六朝) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
男は年ごろ二十ぐらいで、白い馬に騎って繖をささせていた。
— 捜神後記(六朝) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
従者の一人が繖をさしかけていた。
— 捜神後記(六朝) 『中国怪奇小説集』 青空文庫