輸廓
輸廓
名詞
標準
文例 · 用例
はっきりした輸廓だった。
— 林不忘 『あの顔』 青空文庫
京の円山を十倍したる様にほのかに輸廓の思はるる山の傾斜の木がくれに建てられし館どもに点れる青き火、黄なる火、紫の火、さては近き海岸の紅き火など波に映るさまは何人の想像にか上り候ふべき。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
懸蒲團は氣をつけて枕の上まで引つ張つてあつたが、併しそれは動かずに横たはつてゐる人間のからだの輸廓を型どつてゐた。
— ロバート・ルイス・スティーヴンソン 『醫師と旅行鞄の話』 青空文庫
模糊として遠く高原の靄へ掠れてゐる其の輸廓を近づけてきて、そして女は朝の挨拶を述べた。
— 坂口安吾 『麓』 青空文庫