麦打ち
むぎうち
名詞
標準
wheat threshing
文例 · 用例
ある時は、眼に見えぬ魂か何ぞのように、ズルズルズルと音を立てながら麦打ち場から舞い上って、地続きの廃業した瓦焼場から、これも夜逃げをした紺屋の藍干場へかけて狂いまわり、又は、森の中に立ちあらわれて、見る人も聞く人もない淋しい、悲しい心を、落葉と共に渦巻き鳴らしつつ暗い木立の奥に迷い込んで行く。
— 夢野久作 『塵』 青空文庫
ナガシメは紀州田辺近村の麦打ち唄に「色けないのに色目を使う」というイロメで、流眄によく合えど、邪睨邪視には合わない。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
「あの村に、森下の仙蔵といふ蕎麦打ちの達人がゐるんだがね。
— 坂口安吾 『木々の精、谷の精』 青空文庫
もっとも、少年少女の場合は、蕎麦打ちを手伝うひまに、こっそり蕎麦粉を盗んで、あたかも粘土細工のように牛や犬の動物を作ったり、鳥居をこさえたりするのが、楽しみなのである。
— 津村信夫 『月夜のあとさき』 青空文庫
(栗の発育) 一月の酷寒、二月のしけ、三月の風、四月の細雨、五月の朝露、六月の善い収穫、七月の好い麦打ち、八月の三度の雨、それはソロモン王の位よりも尊い。
— 石川三四郎 『百姓日記』 青空文庫
やがてイワンは(だれにも来てはいけないといって)兵隊を麦打ち場へつれて行きました。
— SKAZKA O IVANE-DURAKE 『イワンの馬鹿』 青空文庫
作例 · 標準
昔の農家では、収穫した麦打ちを手作業で行っていた。
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麦打ちの作業は重労働で、夏の日差しの中で汗を流した。
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脱穀機が導入されてから、麦打ちの効率は飛躍的に向上した。
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