豆本
まめほん
名詞
標準
miniature book
文例 · 用例
一方、豆本熱は病こうこうに入って、蒐集した長篇講談はぼくの背を越しました。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
」 故人と同じ古本道楽で、豆本の蒐集家として聞えた、禿頭の銀行家は、円っこい膝の上で、指の節をぽきぽき鳴らしながら、誰に訊くともなしにこんなことを言った。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
薄い小さな横とじの豆本なのです。
— 卒塔婆を祭った米びつ 『右門捕物帖』 青空文庫
この豆本も、おっかあがここへ隠したんだろうな」「…………」「え?
— 卒塔婆を祭った米びつ 『右門捕物帖』 青空文庫
エリザベス時代のある英国人は紙が節倹したいからといつて、胡桃の殻にしまはれる程の豆本に、新約全書そつくり書き込んだといふ事だ。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
裁縫師の女房から本が借りられなくなると、ゴーリキイは若いのらくら男女の寄り合い場となっている街のパン屋で、副業に春画を売ったり猥褻な詩を書いてやったり、貸本をしたりしている店から、一冊一|哥の損料で豆本を借り出した。
— ――幼年時代・少年時代・青年時代―― 『マクシム・ゴーリキイの伝記』 青空文庫
私の三銭の小遣いは双児美人の豆本とか、氷|饅頭のようなもので消えていた。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
「こんな顔して、忍術使ひの豆本ばかり読みたがつてゐるのですよ」 少年の膿の始末に毎日苦労するさうだ。
— 坂口安吾 『木々の精、谷の精』 青空文庫
作例 · 標準
祖父の書斎には、手のひらに収まるサイズの精巧な豆本が並んでいる。
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豆本の文字はあまりに小さくて、読むには拡大鏡が必要だ。
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趣味で豆本を制作しており、表紙の装丁や糸綴じにもこだわっている。
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