出征家族
しゅっせいかぞく
名詞
標準
family of a soldier at the front
文例 · 用例
そうして貰わんことにゃどうにもならない」 在郷軍人会と国防婦人会が先に立って村の鎮守の社で出征家族の慰安会が行われ、お茂登も店を前の家のおかみさんに頼んで出席し写真にうつった。
— 宮本百合子 『その年』 青空文庫
背広に折鞄をかかえた髭の男が頭も下げず店へ入って来て、帳つけしているお茂登の傍へずいと寄り、底気味わるい眼付で、「出征家族はどこでもこれに入るんで……」と、さながら役所からでも来たように訳のわからない新聞社の名を刷った寄附募集の紙をつきつけるような日もあった。
— 宮本百合子 『その年』 青空文庫
出征家族の家の中のいろいろの取沙汰が口から口へ、本当のこと、うそのことをとりまぜて伝わった。
— 宮本百合子 『その年』 青空文庫
来る日曜も来る日曜も、誰か彼か差支へがあり、殊に肝腎の出征家族である遠山家では、三男の茂が日曜なしの工場勤めで、なかなか家にゐないのである。
— 岸田國士 『荒天吉日』 青空文庫
「由次と勝は田植、さア子は今日は、出征家族の奉仕労働とかで、どうしても学校さいかなくてえなんねえなんて行っちまアし、おッちうらはその辺で遊んでいんだっぺ。
— 犬田卯 『米』 青空文庫
即ち、その大多数を満足せしめたる青年記者アーニイ・パイルの通信は、米国大多数の出征家族をして感謝せしめ、礼讃せしめたのである。
— 小林一三 『アーニイ・パイルの前に立ちて』 青空文庫
主人は「つぶすつもりでなければ、一人ぐらいは残してくれ」と談判し、結局、出征家族として特別な考慮をして貰うことになったとか。
— 清澤洌 『暗黒日記』 青空文庫
手の足りねえ出征家族に加勢する仕事でも、炭を山から運び出すことでも、そのほか此処らの村で目ぼしい事は、ばさまが大概先頭だ。
— 三好十郎 『おりき』 青空文庫
作例 · 標準
出征家族を支援するために、近所の人々が食料を分け合う互助活動が行われた。
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夫の無事を祈りながら、出征家族として強く生きていかなければならない。
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国からのわずかな手当だけで生活を繋いでいる出征家族の苦労は計り知れない。
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