恥心
はじこころ
名詞
標準
文例 · 用例
否、羞恥心といふ如き世俗の言語は、君の場合に適應してゐない。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
羞恥心ではなく、或る内氣な、純良な、感じ易い、一言で言へば「いぢらしき心根」だ。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
しかるに、世の中には羞恥心の全く欠けた雨蛙のような男がたくさんいて、(これは、私にとってあたらしい発見であった。
— ――馬をさへ眺むる雪の朝かな―― 『碧眼托鉢』 青空文庫
やっぱり男は四十ちかくになると、羞恥心が多少|麻痺して図々しくなっているものですね。
— 太宰治 『風の便り』 青空文庫
自意識のあるもっともらしい男の前では感ずる羞恥心を京吉のような男の前では、奔放に捨ててしまうことが出来るのだった。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
その屈辱と、そして羞恥心と恐怖が、必死の力で京吉を防ぎながら、「――あッ、京ちゃん、あたしに死ねというの、あたしをそんな女と思ってるの……?
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
それを拒もうとする羞恥心よりも、何かにすがりつきたいという本能の方が強いというのが、女の本性であることを、小沢は知っていた。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
恐らく、自尊心と羞恥心から来るものと思う。
— 織田作之助 『ひとりすまう』 青空文庫