歌吹
かすい
名詞
標準
文例 · 用例
鷦鷯の歌吹革祭の日は寒く、鍛冶が妻ぞ唯ひとり、ひねもす窓に居|凭る時、軒端づたひにこそつきて、掛菜をそそる音きけば、鷦鷯來と知られけり。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
その外、酒宴談笑歌吹のあひだにも、ゆくりなく人のことばの、ふと耳にとまりて、はたと膝打ち、さなり/\と覺りて、手帳にかいつけなどして、人のあやしみをうけ、又、汽車の中にて田舍人をとらへ、その地方の方言を問ひつめて、はては、うるさく思はれつることなど、およそ、かゝるをこなる事もしば/\ありき。
— 大槻文彦 『ことばのうみのおくがき』 青空文庫
遊人嘔唖歌吹シ遅遅タル春日興ヲ追ヒ歓ヲ尽シテ、惟夕照ノ西ニ没シ鐘声ノ暮ヲ報ズルヲ恨ムノミ。
— 永井荷風 『上野』 青空文庫
歌吹音楽のほか、人なみの学問から女の諸芸、学び得ないことはなに一つありませんでした。
— 群星の巻 『三国志』 青空文庫