執念い
しゅうねい
形容詞
標準
stubborn
文例 · 用例
爺さま、ここらに狐の穴はないか」「はて、執念い和郎じゃ。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
見てくれ、折角荒々しいような執念いような、気味悪い俺の相好も、半時彼方で香の煙をかいで来ると、すっかりふやけて間のびがして仕舞った。
— 宮本百合子 『対話』 青空文庫
この執念い、詭計に富んだ古戦士は、何処まで自分と目的の間に立とうとするのか。
— 宮本百合子 『古き小画』 青空文庫
今朝、山を包み、空を包み、林も、森も、野も、路も、村落をも沒してゐた執念い霧は、妙高の頂に逃げ集つてゐたが、正午を過ぎる頃から、又其頂を下りて、そろ/\山の中腹を包み、山を離れて廣く中空に浮び出で、麓の谿に怪しい影を落し、次第々々に里を目がけて降りて來た。
— 吉江喬松 『霧の旅』 青空文庫
当然貴方の幻は、その場限りで去ってしまうのですから、かえっていまのように、執念い好奇心だけに倚り縋っていて、朦朧とした夢の中で楽しんでいる――ともかく、そのほうが幸福なのかも判りませんわ。
— 小栗虫太郎 『白蟻』 青空文庫
田遊びは戦争と同じで、よそから来る神が、田についてゐるものと争ひ、結局、田についてゐる執念いものが負けて、どうしても、田の稔りを遂げさせねばならぬことになる。
— 折口信夫 『「八島」語りの研究』 青空文庫
この執念い沈黙が融川の心を破裂させ、破門の宣告を下させたのである。
— 国枝史郎 『北斎と幽霊』 青空文庫
……角太郎が、じぶんに濡衣を着せるつもりで、こんなことを仕組んだのだ、とうまく言い逃れるために、逆の逆を行ったわけなんでございます」「執念いの……じぶんの濡衣どころじゃねえ、はじめっから、角太郎を突き落すつもりでやったことなんだ。
— 三人目 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
彼は一度言い出したら聞かない執念い性格で、周囲を困らせることがある。
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何度断っても勧誘してくる執念いセールスマンに、ほとほと愛想が尽きた。
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執念いほどに細部までこだわり抜いた彼の作品は、見る人を圧倒する。
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