橘樹
きつじゅ
名詞
標準
文例 · 用例
神奈川縣橘樹郡旭村大字駒岡村瓢簟山の東面部に其怪窟はある。
— お穴樣の探檢 『探檢實記 地中の秘密』 青空文庫
小机源八郎は、武州|橘樹郡小机村の郷士の子で、子供の時に眼を患ったのを、廻国の六十六部が祈祷して、薬師の水というのを付けてくれた。
— 江見水蔭 『怪異暗闇祭』 青空文庫
場所は何處だと聞くと、神奈川縣、橘樹郡、北加瀬村の貝塚。
— 疑問の加瀬貝塚 『探檢實記 地中の秘密』 青空文庫
(大發掘はせぬが) 電車が神奈川に初めて通じた時に、其沿道低地に、貝塚を發見したといふ人の説を聞き、實地に就てチヨイ/\發掘して見て、破片の香もせなんだ例を考へ、又橘樹郡樽の貝塚は、可成り大きいけれど、僅かに一|小破片を見出したのみといふ八木水谷二|氏の談話など考へて、余はおぼろ氣ながら。
— 疑問の加瀬貝塚 『探檢實記 地中の秘密』 青空文庫
丸山教の御開山様というのは、武州|橘樹郡登戸の農、清宮米吉のことであります。
— みちりやの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
海知らぬ止利が嫉妬はこの祕密に萌して、婚後一年、伊佐奈が携へ來し妖鏡を偸見して、始めて鏡裏に海波橘樹を窺ひ、白影漸く凝りては少女が姿を知り、少女が手を執る夫を嫉みぬ。
— 蒲原有明 『春鳥集』 青空文庫
橘樹 陜西の劉公、興化の令たる時、一道士来りて盆樹を献じぬ。
— 蒲原有明 『『聊斎志異』より』 青空文庫
そを見るに橘樹の小さなる、指頭ほどあるを、細やかに裁りなせり。
— 蒲原有明 『『聊斎志異』より』 青空文庫