幻辞.com

唐戸

からど
名詞
1
標準
hinged door
文例 · 用例
不意の驚きに気息を引いた子供が懸命になつて火のつくやうに「マヽ……マヽ……パヽ……もうしません……もうしないよう……」と泣き出した時には、彼はもう寝室の唐戸を足で蹴明けて廊下に出てゐた。
有島武郎 An Incident 青空文庫
で、右の其の盲人は、例の魔ものは、其の婦の影を、嘗めう、吸はう、捉へよう、蹂躙らう、取啖はうとつけ※す――此の儀を汝から託けて、氣を注けるやう言ひなさい、と申したのを、よくも聞かずに、黒雲を捲いて、飛んで行き、電のやうに、鐵の門、石の唐戸にも、遮らせず、眞赤な胸の炎で包んで、弱い婦に逢ひました。
泉鏡太郎 三人の盲の話 青空文庫
下関へ着いたのは九時だつた、唐戸市場を見物する、どうしても行乞気分になれない、あちこち歩きまはるだけ。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
四時、唐戸から船で大里へ、大里から荒生田まで電車、公園の入口でひよつこり星城子君にでくわす、よかつた。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
丹塗の柱、花狭間、梁の波の紺青も、金色の竜も色さみしく、昼の月、茅を漏りて、唐戸に蝶の影さす光景、古き土佐絵の画面に似て、しかも名工の筆意に合い、眩ゆからぬが奥床しゅう、そぞろに尊く懐しい。
泉鏡花 春昼 青空文庫
狐格子、唐戸、桁、梁、※すものの此処彼処、巡拝の札の貼りつけてないのは殆どない。
泉鏡花 春昼 青空文庫
はた迷える人は、緑の甍、朱の玉垣、金銀の柱、朱欄干、瑪瑙の階、花唐戸
泉鏡花 春昼 青空文庫
よし、それとても朧気ながら、彼処なる本堂と、向って右の方に唐戸一枚隔てたる夫人堂の大なる御廚子の裡に、綾の几帳の蔭なりし、跪ける幼きものには、すらすらと丈高う、御髪の艶に星一ツ晃々と輝くや、ふと差覗くかとして、拝まれたまいぬ。
泉鏡花 一景話題 青空文庫
作例 · 標準
古い寺の山門には、重厚な唐戸が使われていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
あの料亭の入り口の唐戸は、細やかな彫刻が施されている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
歴史的建造物の修理で、唐戸の蝶番(ちょうつがい)が新しくなった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash