諤
諤
名詞
標準
文例 · 用例
東京に住む俗な友人は、北京の人の諤々たる時事解説を神妙らしく拝聴しながら、少しく閉口していたのも事実であった。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
その時にふと、将来法律を学んで、こうした無辜の人々のために、侃諤の弁を振ってみようかという考えが、若杉さんの心に浮びました。
— 菊池寛 『若杉裁判長』 青空文庫
拙見をもってすれば、従来神恩を戴き神社の蔭で衣食し来たりし無数の神職のうち、合祀の不法を諤議せるは、全国にただ一人あるのみ。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
その頃の二葉亭の同窓から聞くと、暇さえあると西へ遣る手紙を書いていたそうで、その手紙がイツデモ国際問題に関する侃々諤々の大議論で、折々は得意になって友人に読んで聞かせたそうだ。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
堂々たる正論、政治家に施政の方針を示し、諤々たる※議、万衆に処世の大道を教うるは、皆これ学者の任務ではないか。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
母にはなかなか諤々なところがあっていくつ位の時だったか、何かの事でひどく母が私を叱った。
— 宮本百合子 『親子一体の教育法』 青空文庫
尚書謝諤爲賦孝婦詩。
— 桑原隲藏 『支那人間に於ける食人肉の風習』 青空文庫
(中略)※諤の作左を首肯せしめしには、家康必ず若干の苦労ありしなるべく、作左も亦己れを抑えて、もだし難き君命を奉ぜしには、千鈞の力をもて勇断せしなるべし。
— 芥川龍之介 『大久保湖州』 青空文庫