潜める
ひそめる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to hide
文例 · 用例
国のために、道のために、主義のために、真理の探究のために心を潜めるものは、今日でも「諸縁を放下すべき」であり、瑣々たる義理や人情は問題にしないのである。
— 寺田寅彦 『徒然草の鑑賞』 青空文庫
制帽の庇の下にものすごく潜める眼光は、機敏と、鋭利と厳酷とを混じたる、異様の光に輝けり。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
ただいずこともなく誇れる鷹の俤、眉宇の間に動き、一搏して南の空遠く飛ばんとするかれが離別の詞を人々は耳そばだてて聴けど、暗き穴より飛び来たりし一矢深くかれが心を貫けるを知るものなし、まして暗き穴に潜める貴嬢が白き手をや、一座の光景わが目にはげに不思議なりき。
— 国木田独歩 『おとずれ』 青空文庫
自分は彼の言葉つき、その態度により、初めよりその身の上に潜める物語りのあるべきを想像していたから、遠慮なく切りだした。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
海に潜める大軍器※と言ふ樣な文句で、隨分奇妙な、恐らくは新派先生一派から税金を徴收に來さうな詩ではあつたが、月明に、風清きんだよ。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
またもや声に呼び出されて、得三再び室の外へ駈け行きたる時、幕に潜めるかの男は鼬のごとく走り出で、手早く下枝の縄を解き、抱き下して耳に口、「心配すな。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
しかも浅次郎はその身より十ばかりも年嵩なる艶婦に契を籠めしが、ほど経て余りにその妬深きが厭わしく、否|寧しろその非常なる執心の恐ろしさに、おぞ毛を振いて、当時予が家に潜めるをや。
— 泉鏡花 『黒壁』 青空文庫
しかるにその甥なる田崎某妾に向かいて、ある遊廓に潜めるよし告げければ、妾先ず行きて磯山の在否を問いしに、待合の女将出で来りて、あらずと弁ず。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
作例 · 標準
敵の偵察機から逃れるため、部隊は鬱蒼とした森の中に身を潜めて気配を殺した。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
彼はスキャンダルを避けるために、別荘で数ヶ月間その消息を潜めていた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「しばらくの間は大人しく身を潜めていろ。ほとぼりが冷めるまでな」とボスは命じた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
標準
to lower volume (of a sound or one's voice) so as not to be heard
作例 · 標準
赤ん坊が起きないように、二人は声を潜めてリビングでこれからの予定を相談した。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
映画館の暗闇の中で、前の席の客が声を潜めて会話しているのが聞こえた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「シーッ!声を潜めて。すぐそこまで追っ手が来ているかもしれないんだ」と彼は囁いた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
標準
to become quiet and inconspicuous
作例 · 標準
事件の後、騒がしかったマスコミも次第に姿を潜め、街には元の静けさが戻ってきた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
かつて隆盛を誇ったその宗教団体も、今ではすっかり影を潜めている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
冬の間、昆虫たちは土の中で息を潜めて、暖かい春が来るのをじっと待っている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview