霊達
れいたち
名詞
標準
文例 · 用例
地平線はみつめようにもみつめられない陽炎の亡霊達が起つたり坐つたりしてゐるので、――僕は蹲んでしまふ。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
他界の消息、黄泉の通信、幽霊達の訴言、そういうものだって知ることが出来よう。
— 国枝史郎 『銀三十枚』 青空文庫
「山の霊達はみなそんなにいばっているのか。
— 豊島与志雄 『コーカサスの禿鷹』 青空文庫
山の霊達にはすぐわしが言いきかしてやるから」 禿鷹は初め、山の神から一番高い山を聞き出すつもりでしたが、話がそんなふうになって、とうとう聞きそびれてしまいました。
— 豊島与志雄 『コーカサスの禿鷹』 青空文庫
けれども、山の霊達がいばりさえしなければ、山の霊達から聞き出せるにちがいない、と禿鷹は考えて帰ってゆきました。
— 豊島与志雄 『コーカサスの禿鷹』 青空文庫
おかげで山の霊達は少しもいばらなくなりました。
— 豊島与志雄 『コーカサスの禿鷹』 青空文庫
どの山が一番高いか、わしから教えてやってもよいが、今まで山の霊達にたずねたのだから、やはり山の霊達に聞くがよい。
— 豊島与志雄 『コーカサスの禿鷹』 青空文庫
山の霊達には、お前の望み通りわしが言いきかしておいてやる」「どうぞお願いします」 そして禿鷹は喜んで帰ってゆきました。
— 豊島与志雄 『コーカサスの禿鷹』 青空文庫