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犬橇

いぬぞり
名詞
1
標準
文例 · 用例
風雲も死闘もそのうえの事と、いよいよ二十台の犬橇が氷原を走りはじめたのである。
遊魂境 人外魔境 青空文庫
そこに一台の犬橇があって人の乗るのを待っていた。
国枝史郎 八ヶ嶽の魔神 青空文庫
ペチカも不要、犬橇なんかおかしくて誰が使うかという風に笑い話の出来るようにして貰いたいのだ。
――金博士シリーズ・9―― 地軸作戦 青空文庫
極地の神々ともいうべきアムンゼンとスコット大佐を除けば、ただ一人シャクルトンだけが二回目の探検(スコットといっしょに南極に来ているから、実際は三回目)で、やっと八十度圏内へ犬橇を乗り入れた。
久生十蘭 南極記 青空文庫
「ここまでは来ましたが、大した成功だとは思って居りませんですよ」 バード大佐の網膜に、氷の谷間をめぐり、氷瀑を横切り、零下五十度の寒気の中を、蟻の執拗さと頑冥さで、倦むことなく前進してくる人と犬橇の一隊がうつる。
久生十蘭 南極記 青空文庫
犬橇を駆って集めた片々たる資料は、みな比較的に温い夏の間だけのものにすぎないのである。
久生十蘭 南極記 青空文庫
東京と福岡ほどの距離を、犬橇について、九十日から百日ぐらいかかって徒歩で往復するのだが、八十度以南は大氷河についてのぼる無限の氷の段階で、そこで零下七十度以下の寒気に凍てつかされ、秒速三十米の吹雪にたえず吹き悩まされるのである。
久生十蘭 南極記 青空文庫
鋼鉄製ドリル頭部、連接棒、ガソリンエンジン、折畳式木製デリック、発破道具一式、ケーブル類、廃土除去用オーガー、径十五センチメートル強全長三百メートル強までの掘削孔に対応できる連結式パイプ、及び必要な付属品を合わせても七頭立犬橇三台で運搬できる重量に収まっていた。
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 狂気の山脈にて 青空文庫