切片
せっぺん
名詞
標準
segment
文例 · 用例
子供は今度は握った飯の上に乗った白く長方形の切片を気味悪く覗いた。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
母親は、こんどは、飯の上に、白い透きとおる切片をつけて出した。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
白く透き通る切片は、咀嚼のために、上品なうま味に衝きくずされ、程よい滋味の圧感に混って、子供の細い咽喉へ通って行った。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
ゆりならずや幸助をいかにせしぞ、わが眠りし間に幸助いずれにか逃げ亡せたり、来たれ来たれ来たれともに捜せよ、見よ幸助は芥溜のなかより大根の切片掘りだすぞと大声あげて泣けば、後ろより我子よというは母なり。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
こんな空想に耽りながら見ていると、簑の上に隙間なく並んでいる葉柄の切片が、なんだかこの隠れた小哲学者の書棚に背皮を並べた書物ででもあるような気がした。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
色彩をぬきにして浮世絵というものを一ぺんばらばらにほごしてしまうと、そこに残るものは黒白のさまざまな切片といろいろの形状をした曲線の集団である。
— 寺田寅彦 『浮世絵の曲線』 青空文庫
黒白の切片の配置、線の並列交錯に現われる節奏や諧調にどれだけの美的要素を含んでいるかという事になると、問題がよほど抽象的なものになり、むしろ帰納的な色彩を帯びては来るが、しかしそれだけにいくらか問題の根本へ近づいて行きそうに思われる。
— 寺田寅彦 『浮世絵の曲線』 青空文庫
新東京の街路や河岸に立って、ありとあらゆる異種の要素の細かい切片の入り乱れた光景を見るときに、私は自然に日本帝国の地質図を思い出す。
— 寺田寅彦 『カメラをさげて』 青空文庫
作例 · 標準
生体組織の顕微鏡観察を行うために、ミクロトームを使ってごく薄い切片を作成した。
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木材を輪切りにした切片から、その木が何年くらい生きてきたのかを推定することができる。
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円錐を底面に平行な平面で切ったときの切片は、美しい円形を描いている。
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標準
intercept
作例 · 標準
数学のテストで、一次関数のグラフにおけるy切片の値を求める問題が出た。
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直線の式 y = ax + b において、定数項 b が y 軸との交点である y 切片を表す。
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グラフを描くときは、まず切片の位置を確認してから傾きを考えるのが基本だ。
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