犢皮
とくひ
名詞
標準
文例 · 用例
その茶の犢皮で装幀された表紙を開くと、裏側には、ジャンヌ・ド・ツーゼール夫人に捧げたホルバインの捧呈文が記され、その次葉に、ホルバインの下図を木版に移したリュッツェンブルガーの、一五三〇年バーゼルにおける制作を証明する一文が載せられていた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
きれいなフロックコートにワイシャツを着こんで、日に二度は必ず自分で念入りに服にブラシをかけ、気取った犢皮の靴を特製の英国靴墨で鏡のように磨きあげるのが好きであった。
— 上 『カラマゾフの兄弟』 青空文庫