檜曽
ひそ
名詞
標準
文例 · 用例
ギリギリになるかもしれないから」 汽車がトンネルに入ってしまうと、湯檜曽川の瀬音が急に高くなった。
— 久生十蘭 『一の倉沢』 青空文庫
そして四人は、何かヒソヒソと重大な相談でもするように首を集めていた。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
ユヒソメテ馴レシタブサノ濃紫オモハズ今ニアサカリキトハ、といふお歌など、これがあの天才将軍のお歌かと蓮胤はいぶかしく存じました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
(何かヒソ/\いふ、顔を赧くする、又何かいふ、黙つて横を向く、進んで何かいはうとする、女はフイと立つ。
— 泉鏡花 『いろ扱ひ』 青空文庫
そして、奥の部屋で何やらヒソヒソ言っているらしかったが、やがて戻って来ると、「折角ですけど……」 お貸し出来ませんわと、悲しそうな表情を唇に見せながら、その唇をキッと噛んだ。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
「奥坐舗は」と聞耳を引立てれば、ヒソヒソと私語く声が聞える。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
ヤガテ オドロキガ トマルト、「イマノ フトイ コヱハ ダレデセウ」「キツト オソロシイ モノニ チガヒナイネ」ト ヒソヒソ イヒアヒマシタ。
— 新美南吉 『ウマヤノ ソバノ ナタネ』 青空文庫
姉歯という産婆学校長が、この頃よく内科の医局へ遊びに来て、早川とヒソヒソ話をする。
— 夢野久作 『空を飛ぶパラソル』 青空文庫