蠻風
蠻風
名詞
標準
文例 · 用例
されど支那の如き、世界最古の文明國の一で、然も幾千年間引續いて、この蠻風の持續した國は餘り見當らぬ。
— 桑原隲藏 『支那人の食人肉風習』 青空文庫
支那に於けるこの蠻風は、外國傳來のものであるか、若くばその國固有のものであるかは、勿論容易に決定することが出來ぬ。
— 桑原隲藏 『支那人の食人肉風習』 青空文庫
唯極めて悠遠なる時代から、支那にこの蠻風の存在したことは、記録によつて疑を容るべき餘地がない。
— 桑原隲藏 『支那人の食人肉風習』 青空文庫
嘗て「支那の宦官」といふ論文を發表した、英國のステント(Stent)は、東洋諸國にしかく普通である宦官の制度が、西洋方面に餘り流行せなかつたのは、全くキリスト教の御蔭であると、提燈を點けて居るが、我が國などは何等宗教の力を待たずに、よくこの蠻風に感染せなかつたので、一層誇負するに足ると思ふ。
— 桑原隲藏 『支那の宦官』 青空文庫
併しこは Reinaud が、支那に古代から食人肉の風習が存在し、殊にこの物語の時代、即ち唐末に於て、この蠻風が尤も廣く尤も盛に流行した事實を知らざる故で、Solayman や 〔Abu^ Zayd〕 の所傳には、何等誤謬がないのである。
— 桑原隲藏 『支那人間に於ける食人肉の風習』 青空文庫
就中唐の末期に、この蠻風が前代の慣例以上に甚しく流行した。
— 桑原隲藏 『支那人間に於ける食人肉の風習』 青空文庫
中古時代のヨーロッパ人の間にも、この蠻風が存在したといふ。
— 桑原隲藏 『支那人間に於ける食人肉の風習』 青空文庫
ただ我が日本人の間には、支那傳來と思はるる迷信に本づき、療病の目的に、人肉を使用した極めて稀有の場合を除き、記録の上では殆どこの蠻風が見當らぬ。
— 桑原隲藏 『支那人間に於ける食人肉の風習』 青空文庫