年が
ねんが
名詞
標準
文例 · 用例
如此青年が順次家を成し、所謂家庭を作るに当って、今日の如き家庭説、半驕奢趣味の家庭談を注入したる結果が、如何なる家庭を現じ来るべきか。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
石川君はまだ年が若かつた、吾輩はそれでかう云ひたい。
— 伊藤左千夫 『『悲しき玩具』を読む』 青空文庫
来月から千葉の中学へ行くんじゃないか」 民子は年が多いし且は意味あって僕の所へゆくであろうと思われたと気がついたか、非常に愧じ入った様子に、顔真赤にして俯向いている。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
わたしはどうして政夫さんよか年が多いんでしょう。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
先に生れたから年が多い、十七年育ったから十七になったのじゃないか。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
愚かなことでしょうがこの場合お前さんに民子の話を聞いて貰うのが何よりの慰藉に思われますから、年がいもないこと申す様だが、どうぞ聞いて下さい」 お祖母さんがまた話を続ける。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
浮世の欲を金に集めて、十五|年がほどの足掻きかたとては、人には赤鬼と仇名を負せられて、五十に足らぬ生涯のほどを死灰のやうに終りたる、それが餘波の幾万金、今の玉村恭助ぬしは、其與四|郎が聟なりけり。
— 樋口一葉 『われから』 青空文庫
人間は年が年じゅう、朝から晩まで、しかめ面して働いてばかりいられるものではない。
— 九鬼周造 『祇園の枝垂桜』 青空文庫