女波
めなみ
名詞
標準
smaller waves
文例 · 用例
那珂川の海に朝する處、女波男波の雪をくづして川流とたゝかふ處、長橋波に俯して、湊町と祝町とを連絡す。
— 大町桂月 『水戸觀梅』 青空文庫
この歌は、古来有名で、叙景歌の極地とも云われ、遂には男波・女波・片男波の聯想にまで拡大して通俗化せられたが、そういう俗説を洗い去って見て、依然として後にのこる歌である。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
梢上に囀づる小鳥の声も、渓谷を下る潺閑たる流も、山端に吹く松風の音も、浜辺に寄する女波男波のさゝやきも、即ち是れ地のオーケストラの一部奏に過ぎない。
— 石川三四郎 『土民生活』 青空文庫
いつかのこちょうが、昔の面影もなく、みじめなみすぼらしいふうをして、しょんぼりとたずねてきました。
— 小川未明 『小さな赤い花』 青空文庫
一身の浮き沈みを放下して、そのような眼であらためて世の様を眺めわたしますと、何かこう暗い塗籠から表へ出た時のように眼が冴え冴えとして、あの建武の昔二条河原の落書とやらに申す下尅上する成出者の姿も、その心根の賤しさをもって一概に見どころなき者と貶しめなみする心持にもなれなくなります。
— 神西清 『雪の宿り』 青空文庫
一身の浮き沈みを放下して、そのやうな眼であらためて世の様を眺めわたしますと、何かかう暗い塗籠から表へ出た時のやうに眼が冴え冴えとして、あの建武の昔二条河原の落書とやらに申す下尅上する成出者の姿も、その心根の賤しさをもつて一概に見どころなき者と貶しめなみする心持にもなれなくなります。
— 神西清 『雪の宿り』 青空文庫
また船は、かた足のりかけたるとき、「ながきよのとおのねむりのみなめざめなみのりふねのおとのよきかな」と三遍よみてのるべし。
— 井上円了 『妖怪学』 青空文庫
みじめなみじめな姿。
— 三好十郎 『浮標』 青空文庫
作例 · 標準
沖合から押し寄せる大波の後に、細かなめなみが続く。
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穏やかな湖面には、風が立てるさざ波ではなく、そっと寄せるめなみが揺れている。
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めなみ一つ立たない静かな海は、まるで鏡のようだ。
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