兄御
あにご
名詞
標準
(another's) elder brother
文例 · 用例
お金、送るなり、又、兄御自身お遊びがてら御持参くだされたら、よろこび、これに過ぎたるは、ございません。
— 太宰治 『誰』 青空文庫
お金、送るなり、又、兄御自身お遊びがてら御持参くだされたら(かれ自身は更に動く気なきものの如し、かさねて無礼なり)よろこび(よろこびとは、真らしきも、かれも落ちたるものなり)これに過ぎたるは、ございません。
— 太宰治 『誰』 青空文庫
もうもう今までとてもな、腹の汚い、慾に眼の眩んだ、兄御のために妨げられて、双方で思い思うた、繋がる縁が繋がれぬ、その切なさで、あわれや、かぼそい、白い女が、紅蓮、大紅蓮、……」 ああ、可厭な。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
友川の兄御も、お役を退かれた久世殿もその名前を御存じではあったろうが、何にせい相手が霞が関の黒田藩となると事が容易でないからのう」「御意の通りで御座います。
— 夢野久作 『斬られたさに』 青空文庫
キット仇を取って進ぜまするという手紙を添えて、大枚の金子を病身の兄御にことづけた……という事が又、もっぱらの大評判になりましたそうで……まことに早や、どこまで間違うて参りまするやら解からぬお話で御座いますが……」「ハハハ。
— 夢野久作 『斬られたさに』 青空文庫
とこれ、この通り……」 叔父様が示した父からの手紙を、チラリと見ると、まるで憤つたやうな筆太の達筆で――貴兄御飼育の鵞鳥と同様に……云々といふ文字が読まれた、その時のあたしの胸の中といつたら、あゝ、形容の詞も知らぬ、口惜しさも通り越して涙も出ぬ始末だつた。
— 牧野信一 『鵞鳥の家』 青空文庫
くれ/″\も吾兄御近状にても御もらし可被下候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
」「麻布令兄御|女子御両処へ宜奉願上候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日兄御について考えている。
兄御という言葉は日本語で重要だ。
彼は兄御の意味を理解している。
この文には兄御が含まれている。