馬寮
うまつかさ
名詞
標準
文例 · 用例
下総は延喜式で左馬寮御牧貢馬地として、信濃上野甲斐武蔵の下に在るやうに見えるが、兵部省諸国馬牛|牧式を見ると、高津牧、大結牧、本島牧、長州牧など、沢山な牧があつて、兵部省へ貢馬したものである。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
左馬寮の御馬と蔵人所の鷹をその時に賜わった。
— 桐壺 『源氏物語』 青空文庫
左馬寮、右馬寮の馬が前庭に並べられ、左近衛、右近衛の武官がそれに添って列立した形は五月の節会の作法によく似ていた。
— 藤のうら葉 『源氏物語』 青空文庫
四十匹の馬が左馬寮、右馬寮、六衛府の官人らによって次々に引かれて出た。
— 若菜(上) 『源氏物語』 青空文庫
馬を院方の人が受け取った時に右馬寮の人々は高麗楽を奏した。
— 若菜(上) 『源氏物語』 青空文庫
それから、伊勢貞丈、武士、厩の神を知りたる人少なしとて、『諸社根元記』と『扶桑略記』より延喜天徳頃|左右馬寮に坐せし、生馬の神、保馬の神を挙げ、『書紀』の保食神牛馬を生じたるよりこの二神号を帯びたのだろといった(『あふひづくり』上)、この二神は猴でなかろう。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
主馬寮、某の家で家具が急に動いたり跳ねたりしだした、というのだが、N曰く、これはきっと宮廷用の家具がアニチコフ(宮廷)へ入ることを切望してるんだ、と。
— ニコライ・ゴーゴリ 『鼻』 青空文庫
チョビ安、さきごろからこのお美夜ちゃんの家にいる泰軒先生を思い出して、この場合、その助力を借りようと思いたつが早いか、あの司馬寮の焼け跡から、通りかかった辻駕籠をひろい、一散にとばしてきたもので。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫