心を奪われる
こころをうばわれる
表現動詞-一段
標準
to be captivated by ...
文例 · 用例
これが始まると店の中であることも、東京の山の手であることもしばらく忘れて店の者は、快い危機と常規のある奔放の感触に心を奪われる。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
というのは、私が他に心を奪われることが出来していたからである。
— 幻の人力車 『世界怪談名作集』 青空文庫
これと同じように、僕はいわゆる日本趣味を尊ぶと同時に、非日本趣味にも心を奪われること甚だしい。
— 高村光太郎 『緑色の太陽』 青空文庫
そのあわただしい景色に心を奪われるでもなく、誠一は、ゆっくり、ゆっくり、おかいこを見守りながら、道を歩いてきました。
— 小川未明 『芽は伸びる』 青空文庫
新婚旅行、愛人との逃避行、どっちもやったことが無いからよくは分らぬが、相手に心を奪われることの方が多くなるのではあるまいか。
— 石川欣一 『山を思う』 青空文庫
「自分としたことが、どうしたというのであろう――お婿さまときまった柳生源三郎様が、もうきょうあすにもお見えになろうというのに、あんな者に、こんなに心を奪われるなどとは」 ほんとに、あの男は、卑しい男なのだ、と萩乃は、今まで日になんべんとなく、じぶんにいい聞かしていることを、また胸にくりかえして。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
それからこちらの住人として何より慎まねばならぬは、怨み、そねみ、又もろもろの欲望……そう言ったものに心を奪われるが最後、つまりは幽界の亡者として、いつまで経っても浮ぶ瀬はないことになる。
— 浅野和三郎 『霊界通信 小桜姫物語』 青空文庫
試みに十余年の昔を想えよ、偉大な光景に心を引かれて門に近づく時、人は思わずもその荘厳な美を仰いで心を奪われるのである。
— 柳宗悦 『民藝四十年』 青空文庫
作例 · 標準
旅先で偶然目にした名もなき滝の美しさに、思わず心を奪われてしまった。
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彼は職人の無駄のない手捌きに心を奪われ、時間を忘れて見入っていた。
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スクリーンに映し出された彼女の情熱的な演技に、誰もが心を奪われるだろう。
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