捻り手
ひねりて
名詞
標準
twisting techniques
文例 · 用例
緋の淡き地におなじいろの濃きから草織出したる長椅子に、姫は水いろぎぬの裳のけだかきおほ襞の、舞の後ながらつゆ頽れぬを、身をひねりて横ざまに折りて腰掛け、斜に中の棚の花瓶を扇の尖もてゆびさしてわれに語りはじめぬ。
— 森鴎外 『文づかひ』 青空文庫
緋の淡き地におなじいろの濃きから草織り出だしたる長椅子に、姫は水いろぎぬの裳のけだかきおお襞の、舞のあとながらつゆくずれぬを、身をひねりて横ざまに折りて腰かけ、斜めに中の棚の花瓶を扇のさきもてゆびさしてわれに語りはじめぬ。
— 森鴎外 『文づかい』 青空文庫
三人かく過ぐるまでは、をぢ傍より見居たりしが、四人めの客かの盲人に小貨幣二つ三つ與へしとき、をぢは毒蛇の身をひねりて行く如く、石級を下りて、盲の乞兒の面を打ちしに、盲の乞兒は錢をも杖をも取りおとしつ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
客は身をひねりて、座布団の片隅を摘み上げ、此の酒難を免れんとしたりしが、其の時既に遅く、羽織と袴の裾とは、酒浸しとなり、『少しきり、濡れませんでした。
— 石井研堂 『元日の釣』 青空文庫
或時は身を空にひねりて雲の褥に横はるが如く、或時は地にかゞまりて、ベヌスの裸像の如く、坐れる腰に云ひがたき曲線の美を示す。
— 永井荷風 『舞姫』 青空文庫
(尽日、春をたずねて春を見ず、芒鞋踏みあまねし隴頭の雲、帰り来たりて笑って梅花をひねりてかげば、春は枝頭にありてすでに十分)とあるように、今日の学者、教育家、宗教家は大抵みな、近く枝頭の春に背きて、遠く隴頭の雲を踏むの類にあらざるかを疑い、ひとり自ら嘆息している次第であります。
— 井上円了 『おばけの正体』 青空文庫
易者、筮竹をひねりて鑑定して曰く、「この子息の病は地主|荒神の祟なり。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
首をひねりてちよつと考へ、 まア男が十人で女が三人そこへ丁稚の長吉やがな…… いひかけてまた考へ、ポンと膝を叩きて、 ええわ、子供の割にはよう喰ひよるさかい、こいつも一人前に見といてやろ、さうするとコーツとなあ。
— 清水紫琴 『心の鬼』 青空文庫
作例 · 標準
相撲の稽古で、師匠から「お前の捻り手はまだ甘い、もっと手首の返しを意識しろ」と叱られた。
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柔道の乱取りで鮮やかな捻り手を決め、相手のバランスを崩して一本を取った。
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古流武術の演武では、複雑な捻り手を用いた関節技の数々が披露された。
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