巧まぬ
たくまぬ
表現
標準
natural
文例 · 用例
」新子の声が、思わず明るくはずんで、巧まぬ媚を含んでいた。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
かういふ少しも巧まぬ自然さを達人の筆法といふ。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
パンヤのはみだした三つのソファと、肘掛けがグラグラになった雨染みのついた長椅子を、巧まぬ配置を見せてアト・ランダムに並べたところなどは、零落の気品にみちた、えもいわれぬながめであった。
— 久生十蘭 『我が家の楽園』 青空文庫
食堂も、こんなふうに広すぎるのは落着きがない…… 食堂の平面図がつぎつぎに目にうかぶ……一方をガラス壁にし、新芸術派のチューブの家具を、巧まぬ粋を見せてあちらこちらに配置したところで、長いコードをひきずりながら、メードが電話器を運んできた。
— 久生十蘭 『あなたも私も』 青空文庫
バー・ルームのつづきが広い舞踏室になっていて、そのまわりと桟敷のようになった中二階に、色蝋燭の燭台を置いた小卓が巧まぬ粋をみせてアト・ランドムに置かれ、酔っぱらいが口ずさむワルツのモチーフのような懶い曲で、二十組ばかりの客がダンスをしていた。
— 久生十蘭 『復活祭』 青空文庫
フォアイエのとなりのサロンには花を飾ったテーブルがたくまぬ粋を見せてあちらこちらにちらばり、よく風の吹きとおす廻廊に近いところに、A宮のF妃殿下がママやT刀自やママ薯などと話していらした。
— 久生十蘭 『だいこん』 青空文庫
作例 · 標準
都会の喧騒を離れた山里には、巧まぬ自然の美しさが今も残っている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
彼女の話し方には、飾らない人柄がにじみ出るような巧まぬユーモアがある。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
その詩篇は、技巧を凝らさない巧まぬ言葉選びがかえって心に深く響いた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview